ショートの「冒頭フック」が効いているかを、出す前に点検する
ショートは冒頭の数秒で見るか離れるかが決まると言われます。でも「自分の動画の冒頭がフックとして効いているか」は勘になりがち。よく言われる原則(冒頭のインパクト・次々切り替える・接続詞でテンポ)を、編集中のデータから機械的に計測して当たりを付ける、DogaRunの「冒頭フック診断」を、何を測ってどう出すかまで具体的に紹介します。
「ショートは冒頭でつかめるかが大きい」——これはもう擦られた話です。問題はその先で、自分の動画の冒頭がフックとして効いているかは、作った本人には客観視しにくい。内容を知っているぶん、冒頭が静かでも気づけません。
これを、編集中のデータから機械的に点検できるようにしたのが、DogaRun の「冒頭フック診断」です。
よく言われるフックの原則
ショートのフックや離脱対策としてよく挙げられるのは、だいたい次のようなものです。
- 冒頭2秒に、タイトルや映像のインパクトがある
- 映像を次々切り替えて、飽きさせない
- 話を次々切り替えて、飽きさせない
- 接続詞をこまめに入れて、話をテンポよく切り替える
問題は、これを満たしているかを目視だと確かめにくいこと。冒頭2秒にテロップが出ているか、映像は何回切り替わっているか、接続詞は足りているか——見返せば分かるはずですが、作業中はまず気づきません。
DogaRun の「冒頭フック診断」が測るもの
そこで、編集中のプロジェクトから、上の原則に対応する手がかりを機械的に計測します。特別なデータは要らず、すでに編集画面にあるものから拾います。
- 冒頭2秒のテロップの有無: 字幕(テロップ)が開始2秒以内に出ているか
- 映像の切り替え頻度: タイムラインのクリップ数から、1分あたり何回切り替わるか
- 冒頭のクリップ数: 最初の5秒に映像が何枚あるか(静止か、動いているか)
- 接続詞の頻度: 文字起こし本文に接続詞が100文字あたり何個あるか
- 冒頭の発話: 文字起こしの最初の数秒で、何を話し始めているか
これらをまとめて、先ほどの原則をルーブリックにして、AI が「冒頭がフックとして効いているか」を当たり付けします。

出てくるのは、判定(強い/まずまず/弱い)とスコア、要約、そしてこの動画で実際にできる直しです。たとえば、映像が静的なプロジェクトだと、こんな粒度で返ります(実際の出力の一例)。
判定: 弱い(スコア 3/10)
計測: 冒頭2秒のテロップ 有 / 映像の切り替え 約0回/分 / 冒頭5秒のクリップ 0 / 接続詞 0.7/100字
次に直すなら:
・映像の切り替え頻度を上げる — 冒頭が静止のままなので、序盤にカットや動きを足す
・冒頭にタイトル要素を追加 — 2秒以内に主題を大きく出す
・接続詞でテンポを — 「で」「じゃあ」などで話の切り替えを増やす
一般論の「フックを強くしましょう」ではなく、計測した数値に紐づいた指摘が返るのがポイントです。
「公開前」に点検できるのがポイント
DogaRun には、公開した動画の維持が落ちた地点を発話と突き合わせて振り返る機能もあります。こちらは公開後・YouTube連携が前提です。
冒頭フック診断は、その手前——まだ出す前、編集中に使えます。YouTube 連携も要りません。出してから「冒頭で落ちてた」と気づくより、出す前に冒頭の当たりを付けておくほうが、直すコストは小さい。これは DogaRun 全体を貫く「作る、ではなく直す」の、“出す前に一度直す” 版です。
できること・できないこと
- これは、よく言われるフックの原則に照らした当たり付けです。伸びを保証するものではありません。
- AI が出すのは下書きで、原因を断定するものでもありません。直すかどうかは自分で決めます。
- 原則そのものも絶対ではありません。あえて静かに始める構成もあります。診断は「一般的にはこう言われる、あなたの動画はこう」という材料であって、最終判断は人です。
- 文字起こしが必要です(冒頭の発話や接続詞を見るため)。まず文字起こししてから使います。
まとめ
- 冒頭フック診断は、編集中のデータ(冒頭テロップ・映像の切り替え・接続詞・冒頭発話)から、よく言われる原則に照らして当たりを付ける。作った本人が客観視しにくい「冒頭の弱さ」を数値で見えるようにする。
- 公開後の振り返りと違い、出す前に冒頭を点検できる。当たり付けであって保証ではない、という距離感で使う。
次のショートを書き出す前に、一度「冒頭フックを診断」を押してみてください。自分では気づきにくかった「冒頭の静けさ」が、数値で見えることがあります。