個人開発の集客を、いつものClaude Codeから——DogaRunをつないで、動画の企画・コンセプト・振り返りを回す

個人開発のマーケ・集客で「動画をやりたいが手が回らない」人向け。コードを書くのに使うClaude Codeに、DogaRunの文脈(過去動画の実測文字起こし・チャンネルのコンセプト・視聴維持データ)をMCPでつなぐと、アプリ紹介ショートの企画から振り返りまで、自分のチャンネルを分かった相棒として相談できます。コンセプトはClaude Codeで練ってそのままDogaRunに登録も可能。DogaRun単体でも企画は完結でき、Claude Codeは必須ではありません。今できること・できないこと・3分のつなぎ方まで書きます。

個人開発の集客を、いつものClaude Codeから——DogaRunをつないで、動画の企画・コンセプト・振り返りを回す

個人開発者は、一日の多くを Claude Code の中で過ごします。設計を相談し、コードを書かせ、詰まったら聞く。もはや「開発の相棒」と呼んでいい存在です。

一方で、作ったアプリを知ってもらう番——つまりマーケや集客になると、話が変わります。個人開発では宣伝も自分ひとり。手が回る発信手段として動画(ショート)は有力なのに、いざ出そうとすると 「次、何を見せよう」で手が止まる。コードは相棒と一緒に書けるのに、動画の企画は一人でゼロから捻り出している——ここにギャップがあります。

この記事は、その開発の相棒 Claude Code を、そのままアプリの「動画運用」の相棒にする話です。DogaRun を Claude Code につなぐと、自分の過去動画やチャンネルの方針を踏まえたうえで、企画から振り返りまで相談できるようになります。

先にひとつ言っておくと、DogaRun には企画を考える「AIブレスト」がもともとあり、DogaRun だけでも企画から制作まで完結できます。Claude Code は必須ではありません。この記事で紹介するのは、普段から Claude Code で開発している個人開発者が、わざわざ別のツールに移らず、いつもの相棒のまま企画まで進められる——という「連携」の選択肢です。

なぜ「開発の相棒」が、そのまま「動画の相棒」になるのか

理由は2つあります。

ひとつは、場所を変えなくていいこと。動画の企画のために別のツールを開き、また戻って…とやると、それだけで腰が重くなります。いつも開発しているターミナルの Claude Code で「次のショート、何を出す?」と聞ける。ブラウザと別ツールを立ち上げて戻ってくる、あの往復(コンテキストスイッチ)が要らない。開発の合間に、同じ相手に相談できます。

もうひとつが本題で、Claude Code が「自分のチャンネル」を読めるようになること。ここが単なる汎用チャットとの違いです。

汎用的に「企画を考えて」が弱い理由

ネタに詰まって、AIに「アプリ紹介ショートのネタを10個出して」と聞くと、返ってくるのはたいてい一般論です。「機能紹介」「開発の裏側」「ユーザーの声」——間違ってはいないけれど、どこかで見たようなネタで、自分のアプリにそのまま使えるものは多くありません。

理由ははっきりしています。そのAIは、あなたのチャンネルもアプリも知らないからです。これまで何を出してきたか、どのトーンでやっているか、どの回で人が離れたか。その文脈がなければ、誰にでも当てはまる無難な案しか出しようがない。これは以前 ネタ切れは過去の自分の動画から埋める でも書いた話で、足りないのは「自分のこれまで」という文脈です。

だとすれば、Claude Code に自分の文脈を渡せればいい。その文脈を貯めておく場所が DogaRun で、渡す配管が MCP です。

つなぎ方:トークンを発行して、コマンド1つ

DogaRun は リモートMCP として Claude Code につなげます。手元にファイルを置いたり npx を用意したりは不要で、URL とトークンだけです。

手順は3分ほど。

  1. DogaRun の「連携 / Claude Code」画面(サイドバーの「連携」)で、APIトークンを発行します。dgr_ で始まる文字列が出るので、これをコピーします(平文で見えるのは発行直後の1回だけ・DogaRun 側にも平文は保存されません)。
  2. ターミナルで、コマンドを1つ実行します。

DogaRunの「連携 / Claude Code」画面。テスト機能のチップがつき、APIトークンの発行フォーム、発行済みトークンの一覧、そして『Claude Code のセットアップ』としてトークンのコピー→claude mcp add コマンド→.mcp.json への記述→動作確認、の手順がステップ表示されている

claude mcp add -s local --transport http dogarun https://doga-run.com/api/mcp \
  --header "Authorization: Bearer dgr_発行したトークン"

あとは Claude Code を再起動して、claude mcp list に dogarun ✓ connected と出れば接続完了です。画面にはこのコマンドがトークン込みで生成されるので、コピーして貼るだけで済みます。

ひとつだけ注意を。トークンは強い権限を持ちます。共有リポジトリにコミットされる .mcp.json(-s project スコープ)へ直書きすると漏れるので、自分だけで使うなら上のように -s local(そのプロジェクトで自分だけ)が安全です。チームで共有するなら、トークンを直書きせず環境変数で渡してください。画面にも同じ注意が出ます。

つないだ後:Claude Code が読める「自分の文脈」

つなぐと、Claude Code から DogaRun のデータをツールとして呼べるようになります。今あるのは次の7つ。6つは読み取り、1つ(コンセプトの登録)は書き込みです。

  • list_projects — 自分のプロジェクト(動画の企画〜制作の器)の一覧
  • get_project — プロジェクトの詳細
  • get_transcript — 実測タイムスタンプ付きの文字起こし(実際に喋った内容。時刻はAIの推測ではなく音声認識の実測)
  • list_concepts — チャンネルのコンセプト(トンマナ・対象・方針)
  • get_brainstorm_sources — ブレストの材料一覧(コンセプト・過去プロジェクト・YouTube に紐づく文字起こし・アップした資料)
  • get_retention_insights — 視聴維持カーブと、その時点の実測発話
  • create_concept(書き込み) — Claude Code で練ったチャンネルのコンセプト(誰に・何を・どんなトーンで)を、そのまま DogaRun に登録する

大事なのは、生成や判断はぜんぶ Claude Code 側という点です。読み取りツールは事実データを返すだけ。書き込みツール(コンセプトの登録)も、Claude Code が決めた内容をそのまま保存するだけで、DogaRun 側でAIが勝手に何かを作ることはありません。DogaRun は文脈を渡し、決まったものを受け取って管理する係で、「考える」のは相棒の仕事です。

使い方はふつうの会話です。たとえば、こう頼みます。

list_concepts で私のチャンネルのコンセプトを確認して。
そのトーンに合わせて、直近のプロジェクト(list_projects)から
反応がよさそうな1本の文字起こし(get_transcript)を読み、
次に出すアプリ紹介ショートのネタを3案、フック(最初の1秒)付きで考えて。

Claude Code はコンセプトを読んでトーンを掴み、過去動画の文字起こしから「自分がこれまで何を話してきたか」を踏まえた案を返します。汎用の一般論ではなく、自分の続きが出てくる。

具体的にイメージできるよう、一例を。たとえば「Git のコミットから作業日報を自動生成する CLI ツール」を作っていて、コンセプトに「開発の面倒を減らす小ネタを、初学者にも分かるトーンで」と入れているとします。上のように頼むと、こんな粒度の3案が返ってきます(あくまで一例で、実際の出力はコンセプトや文字起こし次第です)。

  • 案1・あるある実演。フック「日報、まだ手で書いてるんですか?」→ コミットを打って1コマンド、日報が出るまでを無言の画面録画で15秒。
  • 案2・開発の裏側。フック「『日報書くの面倒』を、コードで消した話」→ なぜ作ったか(自分の面倒)と、解決した瞬間を30秒で。
  • 案3・角度替え。フック「コミットメッセージ、実は日報の下書きです」→ 良いコミットの書き方に寄せて、副産物として日報、という切り口。

汎用AIが出す「機能紹介」「開発の裏側」といった見出しだけの一般論と違い、フックの文言まで、自分のアプリとトーンに紐づいた形で返ってくるのがポイントです。そのまま採用ではなく、「これは膨らませられそう」と選ぶところから始めます。

ネタが決まれば、そのまま構成やシーン割まで詰められます。文字起こしという「実際に喋った言葉」が土台にあるので、机上の空論になりにくいのも効きます。

まだ動画がないなら——最初の1本は「アプリ」と「コンセプト」から

ここまでは過去動画がある前提で書きましたが、「これからチャンネルを始める」個人開発者も多いはずです。過去動画がゼロでも、出発点になる文脈が2つあります。

ひとつは、アプリそのもの。個人開発者にとって Claude Code は開発環境そのもので、あなたのコードや README、機能の意図をすでに知っています。「このアプリで、どんな課題を、誰のために解決しているか」を一番分かっているのは、毎日一緒に開発している相棒です。これは過去動画がなくても最初から持っている、個人開発者ならではの強みです。

もうひとつが、チャンネルのコンセプト。DogaRun では「誰に・何を・どんなトーンで発信するか」というコンセプトを、動画を1本も出す前に決めておけます。アプリのLP文言や仕様メモを DogaRun に資料としてアップロードして貯めておけば、それも企画のソースになります。

そして、そのコンセプト自体を Claude Code で練って、そのまま DogaRun に登録できます。相棒はあなたのアプリを知っているので、発信戦略の相談相手にちょうどいい。まとまったら create_concept で保存すれば、以降は list_concepts で毎回読まれる「チャンネルの軸」になります。

私のアプリ(このリポジトリの内容)を踏まえて、
YouTube ショートのチャンネルのコンセプトを一緒に決めたい。
「誰に・何を・どんなトーンで」を整理して、
納得できたら create_concept で DogaRun に登録して。

これで、アプリの知識(相棒側)×発信の方針(DogaRun に登録した軸)がそろい、最初の数本の企画を一緒に立てられます。ゼロから始める人にとっては、まずコンセプトを1つ登録することが、相棒に「これから何のチャンネルをやるのか」を教える一歩になります。

そして大事なのは、最初の1本が「種」になること。1本出せば、その文字起こしが文脈に加わり、YouTube と連携すれば視聴維持も見えるようになります。次の企画は「自分のこれまで」を踏まえたものになり、この記事の前半で書いたループが、そこから回り始めます。これから始める人にとっては、まず1本出すことが、相棒を賢くする最初の一歩です。

振り返りまで:出したあとの数字も文脈になる

動画は出して終わりではありません。DogaRun で YouTube と連携していれば、get_retention_insights で視聴維持の推移と、その時点で何を喋っていたかを Claude Code に読ませられます。

get_retention_insights で先週出した動画の維持と発話を読んで、
落ち込みが大きかった地点で何を話していたか、次はどう直すか、
仮説を出して。

「30秒で落ちている。そこで前置きが長かったのでは」——こうした振り返りを相棒と一緒にできる。これは 維持が落ちた地点を、その時の発話と突き合わせて分析する で書いた考え方を、Claude Code の中でやる形です。ひとつ注意すると、これは相関であって原因の断定ではありません。あくまで「次に試す仮説」の当たりをつけるもので、決めるのは自分です。

こうして、企画(作る)→ 振り返り(直す)→ 次の企画 という一周が、開発と同じ相棒の中で回り始めます。DogaRun 全体を貫く 作る、ではなく直す という考え方が、動画の運用にもそのまま当てはまります。

なぜ、文脈を DogaRun に貯めるのか

「Claude Code が賢いなら、文脈も全部 Claude Code に貼ればいいのでは」と思うかもしれません。でも、過去動画の文字起こし・チャンネルの方針・視聴維持データを毎回コピペで貼るのは続きません。散らばった材料は、そのうち誰も管理しなくなります。

だから、文脈は DogaRun に一元化して貯めておき、Claude Code はそこを読むだけにする。情報ソースも、YouTube のデータも、コンセプトも、文字起こしも、1か所に貯まっていく。相棒は毎回そこから最新の文脈を読むので、あなたは貼り直す手間から解放されます。

運用のループ図。DogaRunに文脈(情報ソース・YouTubeデータ・コンセプト・実測文字起こし・視聴維持)が貯まる→MCPでClaude Codeが読む→企画・構成・シーン割・振り返りを一緒に考える→決めたものをDogaRunで制作・管理→公開すると新しい文脈がまた貯まる、という循環を示す

考えるのは Claude Code、貯めて管理するのは DogaRun。役割が分かれているから、どちらも身軽でいられます。

今できること・できないこと

誇張せずに、今の状態を3つ。

  1. 書き込みは「コンセプトの登録」だけです。文脈を読んで一緒に考えるのが中心で、書き込みは今のところ create_concept(コンセプトの新規登録)の1つ。決めた企画や台本を Claude Code から DogaRun に書き戻す(プロジェクト作成や台本の保存まで自動化する)のは、これからやりたい機能で、まだありません。台本などは「読んで考える → 自分で DogaRun に保存して管理する」という流れです。
  2. YouTube 連携(get_retention_insights)はテスト運用中で、順次拡大しています。今は登録済みのテストユーザーから接続できる段階です。
  3. この連携自体がテスト機能です。仕様や提供ツールが予告なく変わることがあります。

それでも、「開発で毎日使っている相棒に、自分のチャンネルの文脈を読ませて、動画の企画から振り返りまで相談できる」だけで、企画のたびに YouTube Studio やメモを掘り返して文脈を思い出す手間は要らなくなります。

まとめ

  • 個人開発者は一日中 Claude Code にいる。その相棒を、そのままアプリの動画運用の相棒にできる。
  • 前提として、DogaRun だけでも企画(AIブレスト)から制作まで完結できる。Claude Code 連携は、いつもの相棒のまま進めたい人向けの選択肢。
  • 汎用AIに「企画考えて」が弱いのは、自分のチャンネルを知らないから。DogaRun の文脈(過去動画の文字起こし・コンセプト・視聴維持)を MCP でつなぐと、Claude Code が「自分の続き」を考えられる。
  • つなぎ方はトークン発行+コマンド1つ。今は読み取り中心+コンセプトの登録まで。考えるのは Claude Code、貯めて管理するのは DogaRun という役割分担。
  • コンセプト(発信の軸)は Claude Code で練って create_concept でそのまま登録できる。これから始める人の最初の一歩に。
  • これから始める人は、アプリ(相棒がすでに知っている)+コンセプト(動画ゼロでも作れる)から最初の1本を。1本出せば、それが次の文脈になる。
  • 企画(作る)→振り返り(直す)→次の企画、の一周が、開発と同じ相棒の中で回り出す。

アプリの集客を動画でやってみたい個人開発者の方は、まず 個人開発者がアプリを広めるショートの始め方 と合わせて読んでみてください。そのうえで、いつもの Claude Code に DogaRun をつないで、「次のショート、何を出す?」と聞くところから始めるのが、いちばん軽い入り口です。

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